激変する時代に対応するために、必要なのは日々の準備だ
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世界は今、かつてない規模と速度で変化している。インターネットの普及によってどれだけ世の中が変わったかを意識するのは、コンビニエンスストアやファストフードチェーンのように目に見えるものではないから、難しいかもしれない。インターネットが人の生き方を変えている。これこそが、目に見えない変革だと思う。そういう変革は、世界中のあらゆる場所で起きている。ある種の無血革命だからみんなあまり意識していないけれど、社会そのものが変わりつつあるのだ。自動車の発明が20世紀の人類社会を変えたように、インターネットの普及は21世紀の世界の姿を根本的に変えていくだろう。ブロードバンド環境が完備すれば、テレビ局の形態は変わらざるを得ない。インターネット経由で誰もが好きな番組をいつでも見られる時代には、視聴率を基準にした広告ビジネスはおそらく成り立たなくなるだろう。メディアも変化すれば、商品も変化する。金融も教育も変わっていく。もしかしたら、国と言う概念そのものも変質するのではないかと僕は密かに考えている。そうなれば多国籍にまたがった巨大企業が世界全体に強力な影響力を持つという未来像も、SF小説の中だけの絵空事ではなくなるかもしれない。もちろん、10年後の世界が現実にどういう姿をしているかは誰にも分からない。ただひとつだけ確実に言えることは、こうした大きな変化の中では、人間の価値観も大きく変わっていくだろうということだ。その変化する価値観に対応できなければ、今どんなに新しく見えるビジネスも結局は衰退していくことになる。日々改善する意識を持ち続けなければ、この変革期を乗り切ることはできない。