私は「保険」が嫌いだ。
それは「万が一の時のために備える」という見方ではなく、どうしても「起きてほしくないことが起きる方に賭けている」という見方をしてしまうからです。これは沢木耕太郎さんの著書の影響が大きいと思います。
保険に加入したとしても、生涯気持ちだけは"守り"ではなく"攻め"で行きたいものです。
人はいつ青年でなくなるのか。
それは恐らく、年齢でもなく結婚でもなく、彼が生命保険に加入したときなのではあるまいか。
命のカタを誰かに残さなければならない、残したい、と思ったときに彼は青年期を終えることになる。
―沢木耕太郎 著『バーボン・ストリート』より引用