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Web/Appにおける"良いデザイン"とは何か

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◆Web/Appにおける"良いデザイン"とは何か

"良いデザイン"をデザインを分からない人たちに対していかにセールするか。これは"良いデザイン"を作る以上に大事なことかもしれない。

デザインを行う対象の本質にまで踏み込んで、表面上の"意匠"だけでなく、"仕組み"そのものまでを"デザイン"するようなデザインエージェンシーが欧米では近年増えているという。日本では数少ないUI/UXデザインエージェンシーだが、有名なところでいうとGoodpatchさんや、ブログ「Could」で有名な長谷川恭久さんが挙げられる。だが2016年現在の日本ではまだまだこういったデザインができるところは少ない。

そもそも普通の人には「良いUIだ」なんてハッキリと論理的に説明するモノサシや言葉を持っていない。ゆえに「悪いUIだ」と感じることはできても、「これが理想のUIだからこうしよう」と言うことができない。

「ここはこう考えられて、こう設計して、こういう汎用性があるからこそ、こういうデザインになっている」とプレゼンスすることが重要で、これを行うのがUI/UXデザインエージェンシーの集団なのだ。

Googleの「Material Designマテリアルデザイン)」。ユーザーがどんなプラットフォームやデバイスを使用していても、共通の「UX」を提供するためにGoogleが開発した世界共通のユニバーサル・デザイン言語マテリアルデザインの世界観は"脳"のレベルで理解ができ、かつ揺るぎない一貫性があって美しい。完成度の高さからGoogleの本気度がうかがえる。

◆UI/UXの考え方の今後

現在、ITの世界ではシステム開発を行うオフィスを人件費の安い東南アジアなどの新興国にオフショアで持つ企業が多いが、欧米の大手企業を中心に、UI/UXデザインを行う部署を西欧に移す会社が多くなってきているという。その理由は、最先端の洗練されたUIやUXを生み出すのに適した場所だから。つまりそれだけのコストをかけてまでUI/UXを追求することに必要性を感じていることの現れだ。

遅かれ早かれ日本でもこういった流れはきっと来るのではないかと思う。というかこういう事をしなければ世界に取り残されてしまう。キャンペーン的に"うわべ"のデザインだけを変えるのではなく、本当にユーザーに提供したい"価値"とは何なのかをハッキリさせる必要がある。サービスを提供する側が原点に立ち戻って、考えに考えぬいて、ユーザーに最高のUXを提供すべく、アクションを起こしていくことが求められてくると私は思う。

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