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【前編】グローバル化の時代の、経営戦略に大切なこと(カルロス・ゴーン氏の日経連載「私の履歴書」より)

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こんにちは。2017年最初の「私の履歴書」(日経新聞)でカルロス・ゴーンさんが「グローバル化の時代に大切なこと」について書かれていたので、今日はそれについて考えたいと思います。

Carlos Ghosn.jpg

出所:Wikipedia世界経済フォーラム2008で講演を行うカルロス・ゴーン氏)


ゴーンさんといえば、2016年に三菱自動車が起こした不祥事の後、華麗な買収劇を見せたことでも話題になりましたが、言わずと知れた敏腕CEOです。そんなゴーンさんが日経の「私の履歴書」に書かれた内容を一部引用します。

私は日本を代表する自動車メーカーで社長を務め、仏ルノーの会長でもある。1人の人間が文化の異なる2つの国の大企業でトップを務めるのは奇跡だ。だが、現実でもある。

私には子供が4人いて1人はブラジル、3人は米国生まれだ。フランスと日本と米国で教育を受け、今は仕事で世界中を飛び回っている。

彼らはブラジル人であり、米国人であり、日本人の礼儀正しさや几帳面さを尊敬する人間だ。フランス流の思考もできる。そうした「アイデンティティーを失わず、多様性を持った人間」がこれからは間違いなく増える。

日経新聞:2017年1月1日「私の履歴書カルロス・ゴーン(1)


実はこれを読む前に、ゴーンさんの書かれた"履歴書"だからきっと華々しいストーリーのオンパレードで、ゴリゴリの成功哲学が書かれているんだろうなと思ったのですが、予想を反して(?)そういう内容のものではありませんでした。

私は小さい頃、海外に10年近く住んでいた経験もあり、グローバルで活躍する人材になるためには「異文化コミュニケーション」が大事で、そのためには「多様性(異文化)を受け入れることが重要」だと習いました。

もちろんそれも重要では有るのですが、どちらかというとゴーンさんの文章には「多様性(異文化)の伝道者たれ」と解釈することができて、確かにそれもそうだなという気付きが得られました。すなわち、「多様性(異文化)を受けいれますよ」という"待ち"のスタンスではなく、積極的に「多様性(異文化)の良い部分を活かしていきますよ」という"攻め"のスタンスですね。

多様性(異文化)は別に海外に出なくても国内にもたくさんあります。それは地方ごとの文化だったり、企業ごとの文化、世帯ごとの文化など、様々な"多様性(異文化)"が身近にあります。これらもすべて同じ文脈で、同義に考えることができます。

そう考えると「何だ、当たり前のことじゃないか」とも思うのですが、1つ1つの多様性(異文化)に気付き、受け入れるだけでなく活かしていくことがグローバル規模にできる人材になっていきたいなと、新年早々思った次第です。

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