カスタムIEMの修理とそれに貼る絆創膏
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カスタムIEMはやっぱり良い
昨年の夏から使用しているオンキョーのカスタムIEM("In Ear Monitor"の略。以下、イヤモニ)のIE-C2が故障したので、しばらく修理に出していたのですが、それが先日ようやく無事に戻ってきました。その約1ヶ月の間、他のイヤホンやヘッドホンで音楽を聴く気にほとんどなれず、おかげさまで読書が捗りました。
それほどイヤモニの音は一度知ってしまうと後には戻れなくなります。海の中にいるような密閉感とスタジオで聴いているかのようなダイレクトでクリアな音、そして自分の耳と一体になる他では感じられないあの独特の装着感は、イヤモニならではです。
修理までの塩対応
今持っているイヤモニは東京のギブソンストアで作ったものですが、修理の依頼は購入店舗ではなくて直接自分でオンキョーの修理窓口に問い合わせをしないといけないとのこと。問い合わせの方法は電話かメールの2通りがあるのですが、どちらもこれまた曲者で。メールはフォームから入力・送信をしてもレスポンスがなく「本当に送れたの?届いてるの?」と思ってしまうし、レスポンスも遅い。一方のコールセンターも、平日10:00-18:00しか受け付けていない上に昼間はほとんど電話がつながらないという散々な状況。
オンキョーは良い製品を作っている(と思う)だけに、こういったカスタマーサポートがおざなりになっているのが残念。メールシステムも新しいものを導入すべきだし、コールセンターもいっそのこと、基本的な受け応えはすべてAIにしてしまえば良いのに。
ということでスムーズに進まないフローに若干イライラしながらも「修理してもらわなきゃ絶対に困る」という一心でオンキョーの鳥取工場になんとかIE-C2を送付し、無事に修理をしてもらうことができました。
故障原因と今後の対策
今回の故障は片側のイヤホンの音が極端に小さくなってしまったことなのですが、修理内容としてはBA(バランスド・アーマチュア)の交換だったようです。ですがこれでは今回の故障の原因は結局分からないため、再発防止のためにも修理するだけでなく「故障原因と考えられること」を顧客に対してフィードバックしても良い気がする。安価な物ではないのだから。
と、不満はここまでにして、今回の故障原因は恐らく湿気と汚れ(耳垢)だと思っているので、また同じようなことで故障しないために色々と知り合いやネットの情報を頼りに以下の製品を検討しました。
カナルワークス「スウェットガードPro」
Hearing Components "Adhear CerGd"
イヤモニに貼る絆創膏
前者のカナルワークスのものはいまいち使い方のイメージが分からないし、「フィルターが出てきて耳の中に残ったりしないの??」という一抹の不安も合ったので、結局後者の"Adhear CerGd"(アドヒアー・セルガード)にしました。
アドヒアーはイヤモニに絆創膏のようなものを貼り付け、それによってイヤモニや補聴器の中に汚れが入るのを防ぐもので、その名前の通り「イヤモニに付けて(Ad Hear)、耳垢を防ぐ(Cerumen Guards)」というものです。
こちらが取り扱い/取り付けの説明書。英語・スペイン語・フランス語などで書かれていますが、日本語の表記はなし。まあイラストがあるので文字を読まなくても何となくわかります。要は「ちゃんと貼ってね」ということです。
あとこれは購入後にこの説明書を見て初めて気づくことなのですが、買うべきサイズは「音が出る穴のサイズ」ではなく、「音が出る穴がある、面のサイズ」です。今回はたまたま購入した5mmが幸いにもジャストサイズだったので良かったですが、最初どれを購入したものか判断ができなかったです。
そしてこちらがIE-C2に装着した感じです。圧倒的にカッコ悪くなりました。ですが故障してまたBA交換となると一体何万円かかるのか恐ろしくてしょうがないので、一旦はこれで使用していきたいと思います。
音や装着感に関しては特に違和感もなく、見た目以外は非常に良い製品だと思います。あとは肝心の保護能力ですが、これは経年変化を見てみないと何とも言えないですね。
ということでまた念願のイヤモニ生活に戻れるという、カスタマーサポートに対するクレーム混じりの、嬉しさに満ちたポストでした。